Windowsを使っている人の中で「MIDIって音が悪いよね!」と言う人がいますが、実はそういう人はMIDIの意味を正しく理解できていません。

WindowsではMIDIファイル(.midや.midiの拡張子を持ったファイル)がWindows Media Playerに紐付けされていることが多いので、MIDIファイルを開くとWindows Media Playerが開き、安っぽいファミコンのような音が鳴ります。

そのため、「MIDIは音が悪い」と勘違いされることが多いのですが、これはWindows Media Playerに積んである音源が安っぽいのであって、MIDIの音が悪いというわけではないのです。MIDIはそもそも音データではないため、音が良いとか悪いとか、そういう論点自体が間違っているのです。

(ちなみにMacユーザーだとMIDIファイルはWindows Media Playerと紐付いているわけではないので、このような勘違いは起きにくいと思います。)

MIDIは音データではなく信号

MIDIとは、どの音階をどのタイミングでどれくらいの長さでどれくらいの強さで鳴らすかという情報を含めた信号であり、音ではありません。

MIDIは下記のような画面で打ち込んでいきます。(お使いのDAWによって見た目は違います。)

MIDIで音を鳴らすには何かしらの音源が必要になります。音源はサンプリングした音源でもソフトウェア音源でも、何かしらの音源がアサイン(設定)されていない場合はいくらMIDIの信号を打ち込んだところで音は一切鳴りません。

その音階にレコードからサンプリングした音がアサインされていれば、そのサンプリングされた音が鳴ります。

ソフトウェア音源の音がアサインされていれば、そのソフトウェア音源の音が鳴ります。

ですから、MIDIを使いこなすには音源が必ず必要だということを覚えておいてください。

MIDIの規格について

MIDIは1983年に作られた規格で、未だに現役で使われています。

今のところMIDIを置き換える規格が出てきていないというのが現状です。

ハードウェアもMIDIを使っている

実はMPC/MPD、MIDIキーボード、DJコントローラーなどにもMIDIの技術は使われています。これらの機材はMIDI信号を外部に送ることで音楽制作を可能にします。

MPCではパットを叩いたときに、MIDIがハードウェア内に送られ、ハードウェアに用意された音が鳴ります。MPDではパッドを叩いたときに、MIDIがパソコンに送られ、用意された音がなります。MIDIを使うことで音源を任意のタイミングで鳴らすことができるのです。

MIDIキーボードの鍵盤を叩くと、パソコンに保存されているソフトウェア音源にMIDI信号が送られて音が鳴ります。

DJコントローラーについている円盤を回転させたら、その情報をMIDIでソフトウェアに送り、曲を進めたり戻したりすることができます。

ですから、トラックメイキングしていくにあたってはMIDIを避けては通れません。