ディエッサー(DeEsser)はボーカルの「サ行」や「タ行」が発生させるキンキンしがちな周波数にコンプレッサー処理をして耳障りな音を抑えるエフェクトです。マルチバンドコンプレッサーのボーカル版だと思ってください。

これらのキンキンする音は空気が歯に当たる時に発生するので「歯擦音」と呼ばれます。歯擦音は4kHz~10kHz辺りの周波数が多く含まれています。

日本語などの母音が多い言語では「サ行」や「タ行」が歯擦音の主な発生源ですが、英語では子音の発音時に多く発生するので、日本語より英語の方が全体的に歯擦音が多く見られます。

DeEsser用語

ディエッサーを使うときには専門用語をよく使うことになるので、下記の用語だけでも覚えましょう。

Threshold(スレッシホールド)

日本語では閾値(しきい値)と呼ばれます。圧縮を始める境目となる値のことを指し、ここで設定したレベルより上に飛び出た波形にディエッサーがかかります。

Frequency(フリークエンシー)

抑える周波数帯を選択します。基本的にディエッサーは英語圏の人用に作られていますので、パラメーターは英語ベースのものが多いです。

選択肢としては、ボーカルは男性か女性のどちらか、そして音源は”shh”か”ess”のどちらかを選択することになります。

Male Ess(男性、Ess)

“Ess”を日本語に言い換えれば「エスッッ」です。語尾の「スッッ」を伸ばして言えば、「Ess」って音がすると思います。この音が一番耳に響く、4500Hz辺りの周波数を抑えます。

Male Shh(男性、Shh)

“Shh”を日本語に言い換えれば「シュッッ」です。「シュッッ」は「エスッッ」より1オクターブくらい低いです。ただ、低い周波数をつぶしすぎると、ボーカルの芯にまで影響してしまいます。ですから、3400Hz辺りの周波数を主に抑え、1700Hz辺りまでの周波数は軽く抑えます。

Female Ess(女性、Ess)

女性の”Ess”のピッチは男性より高いです。ですから、女性ボーカルの”Ess”を抑えるには、大体6800Hz辺りを抑えると効果的です。

Female Shh(女性、Shh)

女性の”Shh”のピッチは基本的に男性の”Shh”や”Ess”よりピッチは高いです。大体5100Hz辺りを抑えると効果的です。

まとめ

上記でお伝えした周波数帯はあくまでも目安です。その人の声質によって設定は変わってきますので注意してください。