ラップや歌などのボーカルは基本的にはセンターポジションに配置します。

ですから、トラックを作るときにセンターの部分を楽器で混雑させてしまうとかなりの確率でボーカルとぶつかってしまいます。

そのため、ボーカルのためにセンターを少しあけて、ボーカルが入るような隙間を作ってあげると、ぶつからないようになります。

「インストとしての作品」はセンターに楽器が集中してもあまり気にしませんが、「ラップや歌が入れやすいトラック」では、常にボーカルを優先するために隙間を作ってあげる必要があるのです。

音が少なくなるときにボーカルが映える

音が少なくなれば、ボーカルが強調されるので映えるんです。

Big LのNo Endz, No Skinzに良い例があります。

この曲の2:04から2:18までのラップを聞いてみてください。

上ネタを止めてドラムとベースだけを鳴らしたり、ラップの一番聞かせたい部分になったらトラックを全てミュートするとか、そういう手法が使って曲に緩急を付けています。

ミュートの代わりにローパスフィルターを使っても良い

センターをあけるためにローパスフィルターを使うという方法もあります。これは私もよく使っている方法で、ミュートするより良くなる場合があります。

関連記事:イコライザー(EQ)で聞き取りやすい音質のバランスを作る

ラップのバースに差しかかったら、ローパスフィルターを使って上ネタで高音域をカットするのです。そして、フック(サビ)になったらローパスフィルターを切って、上ネタをトラックに戻してあげるのです。

これをすると邪魔をする音域がカットされてラップや歌がとても入れやすくなります。

ローパスフィルターを使ってバースの部分を作りあげている例は以下のトラックで聞けます。大体30秒辺りにバースが始まりますが、上ネタのピアノにミュートをかける代わりにローパスフィルターをかけています。注意深く聞けばモコモコした感じで後ろに引っ込んだ状態で聞こえるはずです。