あなたはスウィングやシャッフルはご存知ですか。

スウィングやシャッフルは両方ともリズムの形態であり、人間らしく揺れているリズムのことです。

スウィングはジャズ特有のノリで、揺れているビートのことを指します。ドラマーによって様々なスタイルがあるので、意味は一つだけではありません。

また、シャッフルのリズムは3連符から作られていて、「タタタ、タタタ」というリズムの真ん中の音符を取り除き、「タッタ、タッタ」というリズムにすることです。

スウィングやシャッフルのノリをMIDIで作る方法

このスウィングやシャッフルのノリをDTM(デスクトップミュージック)で作るには、大きく分けて2つの方法があります。

ひとつ目はDAW(音楽ソフトウェア)側でクオンタイズをオフにして、自分で揺れるリズムを打ち込む方法。

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ふたつ目はクオンタイズをオンにして、MIDIノートをわざとジャストのタイミングで打ち込んだあとに、MIDIノートに編集を加えていく方法です。

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ではそれぞれの方法を順に説明していきます。

クオンタイズをオフにして自分で揺れるリズムを打ち込む

これを行うにはMIDIコントローラーが必要になり、リアルタイムで入力していくことになります。逆に、マウスのステップ入力では行えないと思ってください。

関連記事:MIDIの二つの入力方法:リアルタイム入力とステップ入力

この方法のメリットはあなたの好きなリズムを狙って作っていけることですが、反対にMIDIコントローラーさばきが上手じゃないとカッコいいリズムが打ち込んでいけないというデメリットもあります。

クオンタイズをオンで打ち込んだあとに編集を加えていく

初心者の方にはこちらの方法の方が簡単に行うことができると思います。

これはリアルタイム入力でもステップ入力のどちらでもいいので、まずはキチキチ(リズムがジャストであること)のビートを打ち込みます。

その後に編集していくのですが、この編集方法には二つの方法があります。

ひとつ目はMIDIノートを直に動かしていく方法です。この方法ではMIDIノートの位置を手動で動かしていくので、作業はマウスで行っていくことになります。多少面倒くさいですが、確実にリズム感に変化をもたらすことができます。

ふたつ目はDAWのグルーヴ機能を使うことです。

例えば、Ableton LiveではMIDIトラックのプロパティの左側にあるGrooveというメニューからグルーヴファイルを選択すると、グルーヴを変えていくことができます。これはMIDIノートを実際には動かさずに内部で処理をするので、違うグルーヴファイルに簡単に置き換えることもできます。また、Grooveメニューの下にあるCommitのボタンを押すと実際にMIDIノート配置がグルーヴファイルに基づいて移動されます。

関連リンク:グルーヴを使用する(Abletonリファレンスマニュアル)

ReasonではRegroove Mixerという機能があり、Ableton Liveと同じようにMIDIトラックに対して好きなグルーヴを与えていくことができます。

この方法のメリットはプリセットが大量にあるため、その中から適切なものを選ぶだけでカッコいいグルーヴを作れるところです。逆にデメリットとしては、大量のプリセットの中から適切なものを探さないといけないというところです。

ちなみにMIDIだけではなく、オーディオトラックのグルーヴを変更することもできます。詳しくはオーディオトラックをスウィングさせる方法をご覧ください。

まとめ

リズムをスウィングやシャッフルさせるだけで音楽のノリが大きく変わります。ヒップホップのような音楽ではリスナーが首を振ってくれるようなリズムを作る必要があるので、まずは様々な音楽を聞いてどのようなスウィングやシャッフルがかかっているか研究していきましょう。

一通りインプットが終わったら、それをあなたの作品にもアウトプットしていきましょう。最初はぎこちないリズムになってしまうとは思いますが、最初からプロのようにカッコいいリズムを出せる人はいません。トラックメイキングをやっていくうちにカッコいいリズムというものが分かってくると思うので、どんどん実験を繰り返していきましょう。