ミキサーやオーディオインターフェイスを見てみると「Mic Input(マイクインプット)」、また「Line Input(ラインインプット)」という差し込み口が存在することがあります。

マイクインプットは「マイクを差し込めば良いのか」と大体予測はつきますが、ラインインプットと言われても「ラインって何?そもそも何の線を刺せばいいわけ?」とあまり想像がつかない方もいると思います。

ですから、名前に惑わされないように説明していきます。

マイクロフォンで声や楽器を録音するときの信号は「マイクレベル」の信号で、楽器や機材など音響機器間で入出力の接続を行う信号は「ラインレベル」の信号になります。

Mic Inputは「マイクレベル」の信号をやり取りするための入り口であり、Line Inputは「ラインレベル」の信号をやり取りするための入り口であると覚えれば分かりやすいとお思います。

では具体的にMic Level(マイクレベル)とLine Level(ラインレベル)がどのように違うかということを説明していきます。

マイクレベルは出力が小さい、ラインレベルは出力が大きい

マイクからの出力というのは実はとても小さいです。通常は-60~-40dBu(2ミリボルト)程度のめちゃくちゃ小さい信号をミキサーやオーディオインターフェイスのプリアンプ(増幅器のこと)を使ってゲイン(音量)を増幅して使えるレベルまで持ち上げます。

それに対してシンセサイザーなどの機材のライン出力からの信号というのは出力は元々大きいです。ラインレベルには二つの種類があり+4dBu(1.23ボルト)と-10dBV(0.31ボルト)というレベルがあります。ですから同じラインレベルでも出力のレベルには二つあるということだけ覚えておいてください。

いずれにせよ、マイクレベルとラインレベルでは増幅するべき量が全く違います。そのためミキサーやオーディオインターフェイスではそもそも入り口を分けてあげる必要があるのです。

マイク入力から入ってきたマイクレベルの信号は大きく増幅してあげる必要がありますが、ライン入力に入ってきたラインレベル信号はそのまま通してあげるか、またはほんの少し増幅してあげるだけで良いということになります。

ですから、差し込み口を間違えると適切な録音ができなくなります。マイクレベルの信号をライン入力に繋げても適切な音量まで増幅することができないので音量はかなり小さくなってしまいます。逆にラインレベルの信号をマイク入力に差し込んでしまうと、ゲイン(音量)が上がりすぎて音が歪んでしまいます。

両方の違いを理解した上で適切に使っていきましょう。