あなたはE-mu SP-1200というサンプラーは聞いたことがありますか。

E-mu SP-1200とはヒップホップのビートメイキング界では名機と言われているサンプラーです。

現在も世界のオークションサイトなどで高値で取引されています。

昔の機材なので、スペックはとんでもなく低いです。

SP-1200の仕様
サンプリングタイム:モノラルで10秒、但し1パッド2.5秒まで
サンプリング周波数: 26.040 kHz
ビットレート: 12 bit
データ保存: 2DD (フロッピーディスクです)
サイズ: 約(h)15cm (w)48cm (d)40cmくらい

今の時代には割りに合わないスペックなのですが、未だにヒップホッパーに愛され続けています。理由は簡単で、ピッチを下げたときに音がダーティーになること、ただ一つだけです。SP-1200を通せば、他の機材にはないザラザラとしたエイリアスノイズが乗るんですね。

はっきりいって今からトラックメイキングを始める人にはハードルが高すぎる代物です。全くおすすめできません。なにしろ機材が大きいので、置く場所を確保するだけでも大変です。それでも欲しいという強者がいるので、オークションでも値段がつり上がっているんですが。。

SP-1200の質感を他の機材で出すことはできるのか?

ローファイのサンプラーとは言えど、サンプラーと謳っている時点でデジタルです。

デジタルですし、NIのMaschineでさえもSP-1200のエミュレーションモードを付けているくらいですから、あの独特なエイリアスノイズも別の機材で何とか再現できるのではないかと私は考えました。

古今東西のサンプラーでピッチを下げるテストをしてみました。

実験の結果、一つだけそれなりに近いザラザラ感を出してくれるサンプラーを発見しました。

面白いことに発見したサンプラーはPCソフトウェアではないのです、iPhoneアプリだったのです。

Slow Playerという名前のアプリです。

このアプリでピッチを下げてみて下さい。

あのノイズが乗って、音が確実にダーティーになります。SP-1200っぽいと言えばそうかもしれない。

(ちなみに、Slow Playerではタイムストレッチを使ってテンポを変えずにピッチだけを下げることもできます。)

音源によっては効きが違いますが、ものによってはめっちゃそれっぽくなるものもあります。

iPhoneでこのような質感を出せるなら、私はわざわざSP-1200を買う必要はないように思います。