ディレイとは遅れという意味で、原音と同じ音を(残響音)一定時間遅らせて発音させるエフェクトです。

一番分かりやすいディレイの例としてはやまびこです。

「ヤッホー」って山で叫ぶと、ある程度時間が経ったあとに返ってくる「ヤッホー」っていうやまびこがディレイです。

ディレイの種類

ディレイには反響音の間隔別にダブリング、ショートディレイ、ロングディレイという種類に分けられます。

ダブリング

原音とディレイ音の間隔が大体50ms(ミリ秒)以内だとダブリングになります。原音に対してディレイ音が重なって音が厚く聞こえるようになります。

ショートディレイ

原音とディレイ音の間隔が大体50以上200ミリ秒以内だとショートディレイになります。原音が鳴ったらそのあとをディレイがすぐについてくるので、音の隙間を埋めてくれるような感じになります。

フィードバックを多めに設定するとリバーブをかけた状態に近くなります。

ロングディレイ

原音とディレイ音の間隔が大体200ミリ秒以上だとロングディレイになります。原音が鳴ったあと、しばらく経ってからディレイ音が返ってくるので、広い空間を演出できます。

ディレイ専門用語

Delay Time(ディレイ・タイム)

プリ・ディレイとも呼ばれます。

音の入力があってから残響音が発生するまでの時間を表します。基本的にはテンポに合わすように設定する箇所なのですが、設定方法はディレイの種類によって違います。ms(ミリ秒)で調整を行うものが多いです。

Feedback(フィードバック)

遅れた音が一度だけ遅れて聞こえるだけではなく、ディレイ音が減衰しながら繰り返すことをフィードバックと言います。フィードバックの値が大きいほど、繰り返す回数が多くなるため、ディレイ音が完全に聞こえなくなるまで時間がかかります。

フィードバックを上げるとディレイ音を繰り返す回数を単に増やすものもありますが、モノによってはディレイからの出力をディレイの入力に戻すものもあります。

Delay Level(ディレイ・レベル)

フィードバックの音量を決める設定です。この値が高ければ返ってくるフィードバックの音量は原音に近くなり、低くすれば、フィードバックの音量が原音より低くなります。

Low Pass Filter(ローパスフィルター)

LPFとはLow Pass Filter(ローパスフィルター)のことを指します。ローパスフィルターは設定した音域より低い音域のみを通す、つまり高音域をカットするイコライザーのことです。

High Pass Filter(ハイパスフィルター)

HPFとはHigh Pass Filter(ハイパスフィルター)のことを指します。ハイパスフィルターは設定した音域より高い音域のみを通す、つまり低音域をカットするイコライザーのことです。

Sync(シンク)

ディレイの種類によってはテンポとディレイタイムを自動的に合わせてくれる便利機能があります。

Dry/Wet(ドライ/ウェット)

原音とディレイがかかった音をどれぐらい混ぜるかを決める設定です。

ディレイタイムとBPMは合わせると良い

ディレイタイムは曲のテンポに合わせるとかっこよくなります。

原音が良くても、ディレイ音がテンポとズレていれば曲が台無しになる可能性もあります。耳でチェックして良ければ良いですが、もし良くない場合はディレイタイムを調整しましょう。

まとめ

カラオケでよく使われているエコーはディレイ・エフェクトそのものです。

ちょっとかければ歌がうまくなったように聞こえますが、かけすぎると何を言っているのかが分からなくなります。

それと同じで、ディレイはフィードバック量を多くしすぎると、ハウリングを起こしたり、クリップを起こしやすくなるので注意してください。